ここに行けば「睡蓮」を描いたモネの気持ちになれる!

2023年9月29日

フランスの画家クロード=モネが何枚も何枚も描いたことで「睡蓮」はとても有名です。「睡蓮」は1枚の作品ではなく、シリーズとして約200点制作されたと言われていて、モネの出身国であるフランス以外でも多くの所蔵・展示があります。

日本にも所蔵・展示している美術館は複数あり、日本でモネの絵画「睡蓮」を見たい場合、東京上野の国立西洋美術館と神奈川県箱根のポーラ美術館がとても有名です。しかし、他にも京都のアサヒビール大山崎山荘美術館や岡山県倉敷市の大原美術館、鹿児島市立美術館など、いくつかの美術館が所蔵・展示しています。

自分の近くでは、どこの美術館でモネの「睡蓮」が見られるか探してみるのもいいですね。

今回は、「睡蓮」シリーズ誕生のすごいところ、そして日本で見られるモネの池(風)やその庭園(風)などで有名なスポットを紹介します。そこへ行くと、モネの絵画「睡蓮」の中に実際にいるような思いになることができますね。

モネの睡蓮のすごいところ!

日本のスポットをご紹介する前に、クロード=モネのすごいところを紹介します。

クロード=モネは、なんと土木工事をして睡蓮の池を作ってしまったんだよ!

クロード=モネはかつてフランスのパリ近郊のポアシーという町に住んでいましたが、ある日、鉄道で移動中ジヴェルニーというところで電車が止まってしまい、その間に見ていた風景にほれ込んだことでジヴェルニーへ移住したと言われています。

ジヴェルニーでは、壁がピンクで花に囲まれた素敵な家に住んでいました。モネは、近くのセーヌ川の支流から水を引く工事の申請を出し、池を作り始めました。そう、これが「睡蓮」の池になるのです。土木工事してまで池を作り睡蓮を植え、作品を描き続けたとはすごいです。

モネは日本を知っていたのかな?

モネは、大の日本好きだと言われています。私達日本人にとっては、とてもうれしい情報ですね。その理由としてモネの浮世絵コレクションが膨大な量であったことにあります。浮世絵を愛してくれたモネは、家にもたくさんの浮世絵を壁に飾っていたと伝えられています。

名もなき池(モネの池) 岐阜県

日本の「モネの池」に関連するスポットを紹介します。ネットや旅行紙で取り上げられ、一躍有名になった場所なので、すでにご存じの方も多いと思います。1つ目に紹介するのは、岐阜県関市板取にある根道神社という神社の参道脇にある貯水池です。近くの山の伏流水を利用した池で、水の透明さと睡蓮が咲く池として「モネの池」と呼ばれるようになりました。

観光客がバスで来ることもあるようなスポットになりましたが、実は、その美しさを見るタイミングがとても難しい池でもあります。

1.時期は6月下旬~9月がおすすめ
2.晴れた日は水面がきらきら、そして、水の濁りがないように2~3日雨のないときがBEST
3.午前9時ごろまでが人が少なくて思った写真が撮りやすい

1については、「睡蓮」風に写真を撮りたいのであれば、睡蓮の葉や花のある時期がよいからです。湧き水の量もこのころ多くなり、透明度も増すようです。もちろん睡蓮はなくても秋の紅葉と池を見に行くという手もあります。

2については、雨の日や雨が降って数日は、水が濁っている可能性があるからです。天候を合わせるのはなかなか難しいですが…。

3については、人が少ないこともそうですが、睡蓮の花は午前中で閉じてしまうため、花の時期であれば午前中に行きましょう。

浜松ガーデンパーク 静岡県

浜松ガーデンパークには、モネの池、モネの家を再現したコーナーがあります。岐阜ほど有名ではない観光スポットで、人も少なくのんびり「モネの睡蓮」に想いをはせるには、とてもよい場所だと思います。2004年に浜松で「浜名湖花博」を開催したときに作られたものです。

この浜松ガーデンパークは入園無料で無料の駐車場もあります!無料で雰囲気のよい「モネの池」風を体験しに行ってみませんか。

とても綺麗な藤の花さく橋

モネの家を模したピンクの壁の家

「モネの庭」の名を公式に認められた場所 高知県

高知県安芸郡川北村という小さな村に「モネの庭」の名を冠することを公式に認められた庭園があります。「北川村 モネの庭 マルモッタン」は2000年に開園した公園です。何度もフランスのジヴェルニーを訪れたり連絡をとり、その熱意がモネの庭関係者やモネ財団、そしてフランス芸術アカデミーを動かし、「モネの庭」の名乗ることを認められた公園となりました。

人口1000人程度の小さな村ですが、その熱意によって、こんな綺麗な公園が維持されているのですね♪